ニッサンこども特派員がゆく!クルマづくりってすごい!

福岡県苅田町にある日産自動車九州では、人気のクルマ「セレナ」と「エクストレイル」をつくっています。普段は見ることのできないクルマづくりの工程を“こども特派員”が4チームに分かれて取材しました。

クルマづくりスタート!

クルマづくりの最初の工程。
プレス機と型を使って鉄板から部品を作ります。

 クルマづくりの最初の工程は、圧造工場で行われるボディーパーツ製造です。ニッサンのクルマ「エクストレイル」には35ものパーツが必要で、完成までに132もの金型を使います。工場にはロボットとプレス機が並び、2〜5工程を一度に加工できる巨大な圧造ラインが11基。1日におよそ8万枚の鉄板を加工しパーツを製造します。最大5800tの圧力をかけて1枚の鉄板がボディーパーツに加工される様子は大迫力! 普段は経験できないボディーへの落書きも楽しみました。 プレス機と型を使って鉄板から部品へ加工 製造部 圧造課 吉浪寿朗さん

クルマのカタチにする工程。
ロボットと人の手で、1台につき約3,000カ所も溶接。

 パーツを溶接する工程には、約500台の溶接ロボットが働いています。1点を溶接するのにたった約1秒というはや技で次々とクルマのかたちになっていきます。同時に複数のロボットが交錯しながら溶接する場面では、高速で動くロボットと飛び散る火花に驚きの声が。また細かな部分の溶接は人の手で繊細に行われていて、溶接の高い技術を間近で見ることができました。溶接ロボットをリモコンで動かしたり、超音波検査をしたり、貴重な仕事体験ができました。 3000ヵ所の溶接でクルマのかたちに 製造部 車体課 水谷 孝広さん

ボディーの色を塗る工程。
数段階に分けて美しい色と光沢を出していきます。

 クルマのボディーに美しい色と光沢を出す塗装の工程です。5段階に分けて塗装することで、美しいだけでなく、キズを防いだり振動を抑えたりできる強いボディーに仕上がります。人の目で検査をする時に使われるゼブラ照明や、たくさんの色の中から購入者のオーダーに合わせて美しく塗られたクルマを間近で見学。さらに水性塗料を使ってガラスに吹き付ける塗装作業にチャレンジ。集中力のいる難しい作業に苦戦しながらも、塗装作業の楽しさを実感できました。 何度も何度も塗装し美しい色と光沢に 製造部 塗装課 甲崎 茂さん

車両を組み立てる工程。
流れ作業で丁寧に組み立て。厳しい検査の後、世界へ。

 最後は、塗装が終わった車両に細かなパーツを取り付け、最終検査を行う工程。1台に必要な約3,000点もの部品を、流れ作業で組み立てていきます。素早さに加え、丁寧な作業が要求されるため、効率よく作業できる工夫がたくさん! ロボットの先進技術に、繊細な人の手を加えることで、より精密に組み立てることができるのです。見学後は基本技能「ボルト締め」を体験。組立のエキスパートによるボルト締めは12本でわずか数十秒、速さと正確さに驚きの声が上がりました! ロボットと人の手の精密な組立作業 製造部 第一組立課 村田 洋彰さん